サミュエル・ベケットの小説三部作について

小説三部作を読んで以来ずっと考えてきたことをまとめようと思います(まとまらないかもしれませんが)。 まずはじめに、小説三部作とは、『モロイ』、『マウロンは死ぬ』、『名づけえぬもの』の3作です。 これら小説3部作は、一部を除き、ある主体による一人…

『ゾンビ日記』読んだ

面白かったです。ですが、という感じです。 どういう話かというと、世界中の人間が、死後、死んでいるにもかかわらず起き上がって歩きまわり始め、やがて、寝て起きたらランダムにそのようなゾンビ状態になっているというような事態が進行した世界で、最早ゾ…

『NOTHING』見た

見ました。 ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の映画のやつです。なんとなく気になってたので見たんですが、パッケージや謳い文句から想像されるシリアスな物とは大分かけ離れていて、良かったです。 あらすじを大まかに言うと、突然自分達とその家以外が全て消え…

『スカイ・クロラ』見た

見ました。 なんか退屈とかつまらないとか、評判あまり良くないので、そこまで期待していなかったんですが、意外と良かったです。 押井作品で退屈と言われればまず『イノセンス』的なものが想像されるのですが、本作はああいった過剰な引用とかによる冗長性…

『ニッケルオデオン 赤』読んだ

読みました。 最近いろいろ漫画を買って、どれもうーんという感じのものばかりだったのですが、その中でこれは良かったので。ただ、感想とか書くのは難しい感じだったので適当な事しか書けませんが。 友達の持ってた同人誌で萌え4コマの特集が組まれてて、前…

『WATCHMEN』読んだ

読みました。 読むのがとても大変でした。うーん…。多分話自体もその背景も半分も分かってない気がします。 まずコマ割りや表現技法等について、これはアラン・ムーアに限らずアメコミの基本的手法なのかもしれませんが、基本的に一ページ3×3の均等なコマ…

『ミッション:8ミニッツ』見た

見ました。 映画見に行くのそういえば『ツリー・オブ・ライフ』(かなり苦痛だった)以来で、期日が迫ってる卒論からの現実逃避みたいな所もあったんですが、なかなか悪くない映画でした。 この映画は、シカゴ行きの列車で発生した爆弾テロ事件の犯人を見つ…

『これはペンです』読んだ

読みました。 正直こういう本の感想を考えるの苦手で何も上手く言える事がないんですが、とても良かったです。 『良い夜を持っている』のほうは、ボルヘスの記憶の人フネスのような記憶力がやたらとあり、物事を連続的に見るとか関連付けるとかいう能力(ゲ…

『少女不十分』 読んだ

読みました。 この作品は、三十路の小説家が10年前の自らのトラウマである、少女Uに一週間監禁されるという事件を振り返って告白するという体でその一連のストーリーが書かれており、冒頭でもこの話は小説ではなく事件なのだと明言されています。そしてそ…

『トロン:レガシー』見た

見ました。3D映画で字幕ってホント微妙ですよね。ディズニーということでそんな酷いもんではないだろうと思っていたんですが結構アレでした。 映画については旧作トロンで描かれていた、80年代、インターネットやヴァーチャルな3次元空間のシミュレーション…

『インセプション』見た

見ました。神映画でした。 ストーリーはだいたい、夢からアイデアや秘密を盗んだり、その逆に夢を通じてある考えを植えつけたりできる指名手配中の主人公コブが、グローバルな大企業の大物サイトーの、ライバル企業会長の息子に会社を分割するという考えを植…

この前言ったマスダールシティについて

限界点とかいった割にそれが具体的にどんな規模、レベルなのかは言ってなかったので、マスダールシティについて調べた事をまとめようと思います。これはマスダールシティのプロモーションビデオ。 Googleマップ 大きな地図で見る なんというかスターウォーズ…

ノーマン・フォスターについて

最初は気候変動などの環境問題に対するスタンスから現代建築家の領分というか限界のようなものを考えるつもりだったのですが。 フォスターは元々宇宙船地球号という言葉で有名な、建築家であり思想家でもあったバックミンスター・フラーの元で仕事をしていた…